こんにちは、Ria(@riakoreangul)です。
「これといった趣味や熱中できることがない」
「人と違う趣味を持っていることが恥ずかしい」
そんな悩みを抱えている方、少なくないのではないでしょうか。
今回紹介する「취향의 기쁨(好みの喜び)」は、同じように悩んでいた著者が、人生を振り返りながら自分にとっての趣味・趣向について考えていく過程を綴ったエッセイです。
たとえ特別な趣味や個性がなくても、ありのままの自分を好きになれるヒントをくれる、そんな本書の内容と名言をご紹介します。
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著者:권예슬(クォン・イェスル)さんについて
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これといった趣味や個性がないことがコンプレックスで憂鬱な気分を抱えていたイェスルさん。そんな自分を好きになるために、得意の文章と絵で日常を記録することを始めました。
作家・イラストレーターとして、主にInstagramで自身の経験を発信する傍ら、持ち前の創造力と文才でコンテンツマーケターとしても活躍しています。
自身について「マキシマリスト」に近いと語るイェスルさんですが、幼い頃もらったプレゼントを長く使い続けるなど、物に対する接し方からもその温かい人柄が垣間見える素敵な方です。
小学生時代の文房具やパジャマも大切に保管しているという物持ちの良さにはただただ驚きです!
本の内容
ある日のこと、飲み会の席で好きな映画を聞かれ、答えに詰まってしまったイェスルさん。音楽の話題を振られるも、またもや答えることができなかったといいます。
好きな映画や音楽が全くないかと言うと決してそうではなく、胸を張って好きだと言う自信がなかったそうです。
映画や音楽より本を読むことが好きなイェスルさんは、人と興味の方向性が違うだけで趣味や好みがないわけではないのに、自分は他人と比べて個性が乏しいと思い込み、コンプレックスを抱えていました。
その出来事がきっかけで彼女は、自分の「취향(趣向・好み)」について改めて考えるようになります。
自分の中の「好き」に耳を傾けるうちに、平凡でつまらない人間だと思っていた自分が、実は輝きを持った価値ある存在だったことに気づき始めます。
本書は、趣味や好みについて他人と比べず、心の中の「好き」を頼りに、本当の自分に出会うためのヒントが詰まった一冊だと言えます。
可愛いマンガ調のイラストも散りばめられていて、心がほっこりすること間違いなしです!
こんな人におすすめ
本書はこのような悩みを持っている方におすすめの一冊です!
- 趣味がないことにコンプレックスを感じている
- 「推し」に夢中になれるオタクがうらやましい
- 自分の好みが他人に理解されないのではないかと不安に思っている
- 人と違う趣味について話すのが恥ずかしい
自己肯定感が上がる!心温まる名言3選
ここからは、趣味や好みについて悩んでいる方にぜひお届けしたい、とっておきの名言をご紹介していきます。
自分をもっと好きになるためのヒントが詰まっているのでぜひチェックしてみてください。
※日本語はすべてRiaが翻訳したものです。一部意訳しています。
趣味がなくても
뚜렷한 취미가 없다고 하시지만 분명 좋아하는 게 뭔지 잘 알고 있고 또 누구보다 공감 능력이 뛰어나시잖아요. ―주변을 둘러보고 많은 것들과 공감을 해온 삶이니, 꼭 손해라고 볼 수는 없지 않을까요?
これといった趣味がないとしても、自分の好みはちゃんと分かっていて、共感能力がずば抜けてるじゃないですか。―身の回りのいろんなものと心を通わせてきた人生なら、必ずしも損ばかりではないんじゃないですか?
취향의 기쁨:p.24
「オタク」が世間で注目を浴び始めた頃、これといった趣味がない自分にコンプレックスを感じていたイェスルさん。デザイン会社に勤務し周りが個性的な人ばかりだったこともあり、余計に自分と周りを比べてしまったと言います。
そんな思いを打ち明けた時、同僚がかけてくれたのがこの言葉だったそうです。
その後、趣味・好みに対する考え方が変わったイェスルさんは、他人と比べることをやめ、自分の中の「好き」に耳を傾けることができるようになります。
「趣味がない」という悩みを、逆にその人だけの強みに変えた魔法のような言葉だなと感じました。
そもそも「好み」というのは自分の心が決めるもので、それに対し恥ずかしさや引け目を感じる必要はないはず。
周りからどう見られようと、自分はこれが好きだと自信を持って言えること。
それが生き生きと輝いているための秘訣なのかもしれません。
そんな自分が好きだから
책을 좋아하는 이유가 뭐냐 묻는다면 여러 가지를 답할 수 있겠지만 가장 솔직한 대답은 ‘책 읽는 내 모습이 좋아서’다.
本が好きな理由は何かと聞かれると色々あるけれど、一番は「本を読んでいる自分の姿が好きだから」だ。
취향의 기쁨:p.203
何かを好きだと言う時、それをしている時の自分が好きになれるから、というのはよくあることではないでしょうか。
恋愛で言うと、その人と一緒にいる時の自分が好きだから、という風に。
仕事を選ぶ時にもこの考え方は応用でき、その仕事をしている自分が好きになれるかという視点を持つことがとても大切だとイェスルさんは言います。
趣味や職業それ自体ではなく、それと関っている自分を客観的に見る視点が、とても面白いなと感じました。
反対に自分の姿が好きになれない時には、仕事でも恋愛でも、対象との関係を断つことが必要だとも語っています。
判断が難しい時は、写真を撮る気持ちで自分の姿を客観的に捉えてみると良いそうですよ!
自分のことが好きでいられるように、自分を輝かせてくれるもの・ことを上手に選びながら歩んで行きたいなと思わせてくれる、そんな名言でした。
周りを輝かせる色
알록달록 각자의 색을 뿜어내기만 하는 유채색들 사이에서 무채색은 그림의 온도를 은은하게, 부드럽게 만들어 준다. 뾰족한 재능이나 장기는 없지만 사람들과 무리 없이 잘 어울리며 줄곧 공감을 잘하는 나와 많이 닮은 색이다.
カラフルな「有彩色」の中で、「無彩色」は絵の温度を優しく、柔らかにする。目立った才能や特技はないけれど、自然に周りと調和し、心を交わせ続ける自分とよく似た色だ。
취향의 기쁨:p.221
現在はマーケターとして活躍するイェスルさんですが、小さい頃は勉強が苦手だったと言います。
そんな彼女が今の道に進むことになったきっかけの一つに、小学校の先生に言われたある言葉の存在がありました。それは「イェスルは創造力がとても豊かだ」という言葉です。
当時は勉強ができないことに劣等感を感じていたものの、今思えば、人と興味の対象が違っていただけだと気づいたそうです。
自分を平凡で「無彩色」な人間だと思っていた昔と違い、今ではマーケティングという一つの分野に長く深く携わってきたことを自分の強みとして自信を持てるようになったと言います。
実はこの「無彩色」という言葉、本全体を通して何度も出てきます。
一般的には「有彩色」=「個性や好みがある」、「無彩色」=「個性がない」という風に捉えられがちです。しかしイェスルさんはこの「無彩色」をネガティブに捉えるのではなく、周りと調和して引き立たせることもできる特別な「色」だと表現しています。
イェスルさんのこうしたポジティブな視点は、この本を読んでいてとても勇気づけられるポイントなのではないかと思います。
色の鮮やかさだけで判断するのではなく、その人だけが持つトーンや深みこそが、本当の個性と言えるのではないでしょうか。
そうした自分だけの色を知り、磨き続けることが大切なのだなと改めて思いました。
まとめ
今回は권예슬さんのエッセイ「취향의 기쁨(好みの喜び)」についてご紹介しました。
自己肯定感がアップする温かな名言、皆さんにはどう響いたでしょうか?
趣味や個性がないと悩んでいる方にとって、少しでも自分を好きになるきっかけになるのではないかと思います。
可愛いイラストにも癒されるおすすめの一冊なので、ぜひ読んでみてくださいね^^
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【著者名】권예슬
【出版社】필름
【出版日】2021/10/20
【おすすめ度】★★★★☆
【キーワード】ポジティブになれる、癒される、勇気をもらえる
【ページ数】236ページ
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