今日も言い訳しながら生きてます【韓国語エッセイ】内容と名言を紹介！

今回は、하완（ハ・ワン）さんのイラストエッセイ「저는 측면이 좀 더 낫습니다만（今日も言い訳しながら生きてます）」についてご紹介します。

前作で語られた「頑張らない生き方」に共感した方も多いのではないでしょうか。

その精神を引き継ぎつつ、今作ではまた一味違った視点で人生という難題にユルく、そして深く切り込んでいます。

今日も巧みに「言い訳」しながら生きていく、ハワンさん流「賢い生き方」を名言とともにご紹介します。

著者：하완（ハ・ワン）さんについて

韓国のイラストレーター兼エッセイスト。

「하마터면 열심히 살 뻔했다（あやうく一生懸命生きるところだった）」がベストセラーとなり、2作目となる本書「저는 측면이 좀 더 낫습니다만（今日も言い訳しながら生きてます）」を出版しました。

幼少期に家庭環境などで苦労を経験してきたハワンさんは、大人になっても生きづらさを感じていました。

頑張っても報われない毎日。嫌気がピークに達したある日、長く勤めていた会社を勢いで退職してしまいます！

フリーランスという不安定さと引き換えに、それまで体験したことのなかった「自由」を手に入れたハワンさん。

持ち前のポジティブ思考を武器に、毎日を「頑張らず」「楽しく」生きる姿をイラスト・エッセイで発信しています。

ハ・ワンさんの詳しいプロフィールや前作の内容はこちら▼▼

저는 측면이 좀 더 낫습니다만（今日も言い訳しながら生きてます）の内容

中学生時代、クラスメイトの似顔絵を描き合う授業での出来事。

皆が「正面」から見た顔を描くのに苦戦する中、一人だけ「横顔」を書いた生徒がいたといいます。

この「横顔を描く」という生徒の行動に衝撃を受けたというハワンさん。

同時に、自分がいかに固定観念にとらわれていたかを思い知ったそうです。

考えてみれば「似顔絵」は必ずしも正面である必要はなく、横顔も立派な似顔絵です。

さらに、横顔には正面からは見えないその人の個性が、よりはっきりと映し出されるのです。

学歴・肩書・収入など、目につきやすい「正面」ばかり見て判断される大人の世界において、いつの日か劣等感を感じるようになったハワンさん。

しかしこの「横顔」のエピソードを思い出し、自分や相手が持つ素晴らしい一面に注目するようになります。

この「저는 측면이 좀 더 낫습니다만（今日も言い訳しながら生きてます）」は、そんなハワンさんが「真っ向勝負」をやめて上手に「言い訳」しながら生きていく日々を面白おかしくつづった作品なのです。

こんな人におすすめ

この本は、以下のような悩みを抱える方にぜひ読んでいただきたい一冊です。

自分らしく生きるヒントが詰まった名言5選

ここからは、他人に振り回されず自分軸で生きるハワンさんの、元気が出る名言をピックアップしてお届けします。

※日本語はすべてRiaが翻訳したものです。一部意訳しています。

この映画の主人公は？

 

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이 영화는 평범한 인물의 고민과 성장을 담은 휴먼 드라마. 그러니까 내가 맡은 배역은 잘난 사람들을 보며 부러워하면서도 자기에게 주어진 삶을 개척하며 살아가는 인물이다. 그렇게 모두가 자기 영화의 주인공이다.
この映画は、平凡な人間の悩みと成長を描いたヒューマンドラマ。だから僕の役柄は、イケてる人たちを横目に、与えられた人生を切り開いて生きていく人物。そんな風に、皆が自分の映画の主人公なんだ。
저는 측면이 좀 더 낫습니다만：p.90

あるテレビ番組で、街行く人に「あなたは人生の主人公として生きていますか？」と尋ねたところ、ほとんどの人が「自分は脇役だ」と答えたそうです。

確かに、ドラマや映画でスポットライトを浴びるのは、いつも華やかなスター達。

自分みたいな平凡な人間は脇役にすぎないと考えてしまうのも無理はないかもしれません。

しかしハワンさんは、同じ質問に対して、自信を持って「自分は主人公だ」と答えると言います。

考えてみれば、ほとんどの映画やドラマの主人公は私たちと同じごく普通の人間で、何か悩みや問題を抱えているからストーリーの中心となるわけです。

人生の痛みや苦しみ、悲しみを直接経験できるのは自分しかいません。

生きるのが辛い時、逆境に立ち向かう映画の主人公の姿を自分と重ね合わせるというハワンさん。

そして、前に進む勇気をもらうと言います。

「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ」と言いますが、時には運が悪いとしか思えない出来事も、振り返れば必要な経験なのかもしれません。

そんな自分だけの人生を、主人公として演じ切りたいなと思わせてくれる名言でした。

先が見えないからこそ面白い

 

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어떻게 될지 몰라서 ‘무서워.’가 아닌,
어떻게 될지 몰라서 ‘궁금해.’로 살면
인생은 한결 재미있는 것이 된다.
どうなるか分からないから「怖い」ではなく、
どうなるか分からないから「気になる」の方が、人生は遥かに楽しくなる。
저는 측면이 좀 더 낫습니다만：p.105

会社員生活から一転、フリーランスの道を歩むことになったハワンさん。

怖いもの知らずなのかと思いきや、実はかなり臆病な性格だと言います。

でもそんな彼が、ある日突然会社を辞めてエッセイを出版するという思わぬ展開に。

何事も怖がらずとりあえずやってみて、結果がどうであれ潔く受け入れる。

投げやりではなく、良い意味で「なるようになる」精神が大切だとハワンさんは語ります。

大人になるにつれて、「やりたいこと」より「やるべきこと」「やらなければならないこと」ばかり増える気がします。

それでも一度しかない人生、先の見えない不安に怯えるより、いつでも挑戦する心を持ち続けていきたいなと改めて思いました。

距離を置く

 

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거리를 둔다. 사랑하는 사람들과 거리를 둔다. 그들의 문제로 나까지 힘들어질 때면 그들과 나를 분리해서 떨어뜨려넣곤 한다.
距離を置く。愛する人と距離を置く。彼らの問題に自分まで辛くなる時は、相手と自分を切り離して距離を取ってみる。
저는 측면이 좀 더 낫습니다만：p.151

人の悩みを自分のことのように感じ、心を痛めてしまうというハワンさん。

身近な人から悩みを打ち明けられた時、内心自分を巻き込まないでほしいと思うこともあったと言います。

しかし、大切な人ほど適度な距離感を維持することが大切だとハワンさんは語ります。

身近な存在であればあるほど、依存したり思いやりを忘れてしまったりするからです。

「距離を取る」大切さが分かる良い例として、ここでは旅行とカフェが挙げられています。

単調な日々から抜け出して旅行に出かける、あるいは家と職場の往復から抜け出してカフェで過ごすなど、現実から少し距離を置くことで、気持ちに余裕が生まれると言います。

人間関係でも、相手との距離が近すぎると息が詰まってしまいます。

適度な距離を保つことで、余裕のある広い心で相手に接することができるのかもしれませんね。

蓋を開けてみれば

 

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속에다 꽁꽁 숨기고 있을 땐 크기를 가늠할 수 없을 정도로 큰 어둠이었는데 막상 밖으로 꺼내놓고 보니 생각보단 작은 놈이었다.
必死で隠していた時は、計り知れないほど大きな暗闇だったのに、いざ外に出してみると思ったより小さなヤツだった。
저는 측면이 좀 더 낫습니다만：p.175

幼い頃、経済的に厳しい家庭環境で育ったハワンさん。

家の事情を隠すのに必死で、子供時代は本当の意味で友達と呼べる存在はいなかったと言います。

20歳を過ぎたある日、コンプレックスだった幼少期の体験を打ち明けたところ、それを聞いた友達の反応は意外にもあっさりとしたものでした。

その時、自分の問題を何事もないかのように受け入れ、普段通り接してくれた友達の行動がとてもありがたかったと言います。

そして、隠せば隠すほど大きくなっていった自分の中の暗闇が、外に出してみると大したことないな、と思えたそうです。

相手の痛みに対し、過剰に反応したり大げさに振る舞うのではなく、ただただ静かに受け入れて共感することが何よりの支えになるのだと教えられた名言でした。

とにかくミニマル

 

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그릇이 작으니 많이 담지 않아야 넘치지 않는다. 물건이든 사람이든 넘치는 건 괴로움이다. 소박하게, 분수에 맞게 살고 싶다.
器が小さいからたくさん入れると溢れてしまう。ものでも人でも、キャパを超えると苦痛になる。素朴に、身の丈に合った人生を送りたい。
저는 측면이 좀 더 낫습니다만：p.271

家具や家電、洋服に至るまで必要なものだけを持ち、ミニマリズムに近い生活を送るハワンさん。

もう一つミニマルにこだわる部分があります。それは人間関係です。

理由はシンプルに、疲れるから。

人脈がものを言う韓国においては相当勇気のいる選択ですが、ストレスを溜め込まないためにも、必要以上に多くの人と繋がりを持つことをやめたと言います。

もちろん、たくさんの人と関わることで元気をもらう人もいますが、逆に人間関係に振り回されてエネルギーを消耗してしまう人もいます。

そんな人は無理に頑張る必要はないということです。

小さいコップにたくさん水を入れると溢れ出るのと同じように、人にもそれぞれ器のサイズがあります。

自分の限界を知り、身の丈に合った人付き合い・生き方を心がけることが大事なのかもしれませんね。

「今日も言い訳しながら生きてます」から学ぶ、自分らしく生きるポイント

ここまで、印章に残った名言をご紹介してきました。

自分軸で生きるために参考になるポイントをまとめると、以下のようになります。

まとめ

今回は、ハワンさんのエッセイ「저는 측면이 좀 더 낫습니다만（今日も言い訳しながら生きてます）」についてご紹介しました。

良い意味で自分を「正当化」しながら楽しく生きるコツを少しでも掴んでいただけたのではないでしょうか。

他にも、ここでは紹介しきれなかった名言がたくさん収められている本作。

気になった方はぜひ、ハワンさんのゆるポジティブな日常に癒されてみてはいかがでしょうか。