こんにちは、Ria(@riakoreangul)です。
今回は、韓国でプレゼントしたい本No.1にも選ばれた人気エッセイ「하고 싶은 대로 살아도 괜찮아(好きに生きても大丈夫)」についてご紹介します。
女性が社会や家庭で多様な役割を担う中で、自分らしい人生を送るためのヒントが詰まったこの一冊。
著者が女性として生きることの喜びや葛藤をありのままに描いた本書の内容、そして勇気をもらえる名言をご紹介していきます。
著者:윤정은(ユン・ジョンウン)さんについて
一児の母であり、作家としても活躍する윤정은さん。
出産後、育児に専念するため仕事から距離を置きますが、「自分らしさ」について考えた末、育児と作家を両立する第二の人生をスタートさせます。
作家・講演会の講師という二足の草鞋を履き、家事にも奮闘する정은さん。
作家として長く愛され、子供が大きくなったら一緒に旅行に行き、そして友人たちといつまでも元気に過ごすことが夢だというチャーミングな性格の持ち主です。
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本の内容
윤정은さんが結婚・出産を経て抱いた、女性として生きることへの思いが赤裸々につづられています。
出産後、3年間は仕事を休んで育児に専念しようと決意した정은さん。
ですが、良い母・良い妻になろうと必死になるうちに、子供と自分の幸せを見失っていたことに気づきます。
そもそも育児に「正解」はないと悟った정은さんは、まず自分が幸せになるために行動することで、自然と子供に向き合う余裕も生まれたと語っています。
彼女が仕事と家庭を両立する中で、社会に対して抱いた疑問や、女性・母親として以前に一人の人間として幸せになることの重要性が書かれています。
表紙の雰囲気からゆるい感じの内容を想像していましたが、いい意味で裏切られました!
こんな人におすすめ
このような悩みを持っている方にぜひ読んでいただきたい一冊です!
- 結婚・出産など人生の選択に迷っている
- 結婚や出産、育児に関するリアルな意見を知りたい
- 子供は欲しいが、ちゃんと育てられるか不安に感じている
- 女性に対する社会的な偏見や不平等さにやり切れない思いを感じている
こうした女性特有の複雑な悩みを代弁してくれるかのような作品だと感じました。
悩み多きオトナ女子にはこちらのエッセイもおすすめです!▼▼
勇気をもらえる名言5選
ここからは、本書の中で私が特に勇気づけられた言葉を厳選してご紹介したいと思います。
女性はもちろんどんな方でも、自分らしく生きるためのヒントにしていただけると思いますよ^^
※日本語はすべてRiaが翻訳したものです。一部意訳しています。
女性だからこそ
여자이기 때문에 받게 되는 제약들 말고
여자라서 가능한 일들이 훨씬 많아지길.
女性だからという理由で受ける制約ではなく、女性だからこそできることがもっと増えますように。
하고 싶은 대로 살아도 괜찮아:p.30
정은さんが息子を姪っ子と遊ばせている時、姪っ子がこんなことを言ったそうです。
「おばさんが忙しいからおじさんがお手伝いで子供の面倒を見ているの?」
この言葉を聞き、韓国には未だに家事・育児は女性の役割だという考えが根強く残っていることを実感したそうです。
共働きの家庭が増える中、家事は「手伝う」ものではなく「一緒にやる」ものだと정은さんは強調しています。
―自分たちの子供が大人になる頃には、女性の社会進出は今よりもっと進んでいるはず。その時に、女性が家事や育児のためにキャリアを犠牲にしたり、不当な扱いを受ける世の中であってはならない―
私も정은さんと境遇こそ違えど、とても共感できる内容でした。
何度転んでも
아이가 넘어질까 봐 손을 잡아 주려고 하면 아이는 힘껏 내 손을 뿌리친다.
혼자 걷고 싶어서. 혼자 이루어 내고 싶어서.
転んでしまうかと思って差し出した手を、子供は一生懸命振り払う。
一人で歩きたくて。自分の力で成し遂げたくて。
하고 싶은 대로 살아도 괜찮아:p.94
よちよち歩きを始めた息子が何度転んでも自力で立ち上がろうとする姿にハッとさせられたという정은さん。
出産を機に休職した彼女ですが、復帰する際に社会に対する不安と恐怖に襲われます。そんな自分の姿が2歳の子供より不甲斐なく感じたと語っています。
私たちは、様々な経験を通して社会の厳しさや虚しさを味わううちに、挑戦というものから遠のいてしまうのかもしれません。
転ぶとわかっていても進み続ける子供のひたむきな心には、大人である私たちも学ぶところが多い気がします。
進化し前進し続けることは人間の本能なのかもしれませんね
最初の一歩が踏み出せない時ほど、怖がらず心の赴くままに進んでみることが大切なのかもしれないと思わされる名言でした。
まずは自分が幸せに
하고 싶은 대로 살아야만 행복한 내가
하고 싶은 대로 사니 가족 모두가 행복해졌다.
自分らしく生きてこそ幸せな自分が好きに生きることで、家族全員が幸せになった。
하고 싶은 대로 살아도 괜찮아:p.101
出産後、仕事から離れ子供に付きっきりだった정은さん。
いつしか子供の前でスマホを触っていることに気づき、子供と自分にとっての本当の幸せとは何かを考え始めます。
そして以前のようにエネルギッシュで幸せな自分の姿を子供に見せてあげたいと思ったそうです。
それからはマニュアル通りの子育てをやめ、本を読んだり勉強したりと自分らしく生きることに専念。そうすることで心も体も満たされ、子供との時間も充実するようになったと語っています。
この言葉を読んで感じたのは、結婚・出産を経ても自分の人生を犠牲にしたり、やりたいことを諦める必要はないということ。
理想と現実のバランスが難しいですが、それでも最大限自分の気持ちを尊重してあげたいです
自分らしく生きてこそ幸せでいることができ、また周りも幸せにできるということを思い出させてくれる言葉でした。
手放すこと
이제라도 손에 쥔 여러 개의 욕심 중 하나만이라도 내려놓는 연습을 해야지.
자유로워진 손으로 다시 잡을 무언가를 위해.
今からでも、手につかんだものを一つでも手放す練習をしよう。
自由になった手で別の何かを手にするために。
하고 싶은 대로 살아도 괜찮아:p.172
片手にフォーク、片手におもちゃ、さらに別のおもちゃをつかもうとする我が子に、「両手にものを持っていたら別のものはつかめない」のだと教えてあげた時のこと。
自分は両手両足を使ってでも欲しいものを手に入れようとしていたことに気づいたと言います。
必死になっている時ほど、単純なことを見失ってしまうのかもしれません
欲張ってやたらに手を伸ばすのではなく、自分にとって本当に必要なこと・価値のあることだけに集中することが、心のゆとりを保つ秘訣なのかもしれません。
好きに生きても大丈夫
감사하고, 용서하고, 이해하며, 있는 그대로의 나를 사랑하며 하고 싶은 대로 살아 보자.
충분히 그럴 자격이 있다,
그저 나라는 이유만으로.
感謝し、許し、理解し、ありのままの自分を愛して好きなように生きよう。
じゅうぶんその資格がある。だってあなただから。
하고 싶은 대로 살아도 괜찮아:p.203
「子供は最低2人持つべきだ」「若いうちに子供を産むべきだ」といった固定観念に嫌気がさしていたという정은さん。
初対面のおばさんにまで、早く2人目を産んだ方が良いと度の過ぎたお節介を焼かれてしまいます。
この状況に対し정은さんは、そもそも結婚・出産は義務ではなく、個人の選択であるはずだと強調しています。
それをあたかも社会的責任であるかのように強要する社会であってはならない、という考えに、思わず頷いてしまいました。
―女性・妻・母親である以前に、一人の人間として好きに生きる権利がある―
現代を生きる女性はもちろん、多くの人が勇気をもらえる名言なのではないかと思いました。
自分らしく生きるための3つのポイント
この本を読んで感じた、大事にしたいポイントを3つ選んでみました。
- 最初の一歩を踏み出すことを恐れない。純粋な気持ちで心の赴くままに進んでみる。
- 仕事・家庭などすべてを完璧にこなそうとしないこと。楽しみを見つけ、幸せに過ごすことで周りも幸せになれる。
- 時には何かを手放すことも大切。必要なことに集中し、余裕のある心で毎日を過ごす。
まとめ
今回は、「하고 싶은 대로 살아도 괜찮아(好きに生きても大丈夫)」の内容と名言をご紹介しました。
女性の方は特に、정은さんが社会に対して投げかける疑問に共感できるのではないかと思います。
また男女関係なく、他人の視線にとらわれず自分らしく生きるためのエッセンスが詰まった本作。
気になった方はぜひ本書をチェックしてみてはいかがでしょうか^^
【著者名】윤정은
【出版社】애플북스
【出版日】2018/4/16
【おすすめ度】★★★★☆
【キーワード】ポジティブになれる、心が軽くなる、勇気をもらえる
【ページ数】204ページ
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